　問題10　　　　　　　　　　　　　　　　　

次は、放射線の作用についての記述であるが、誤りはどれか。

１、中性の状態がくずれ、プラスの電荷を帯びた原子を「プラスのイオン」という。
２、もともと原子は、中性の状態であるが、マイナスの電子が飛び出すことによって、中性の状態がくずれ、原子核はプラスの電荷を帯びることになる。この状態を「電離状態」という。
３、放射線によってエネルギーを与えられた物質の原子は、平常の状態より余分のエネルギーを持つこととなるが、この状態を「励起状態」という。
４、励起状態と電離状態を作る作用は、ガンマ線、ベータ線、アルファ線の順に起こりやすい。
５、放射線が物質を通過すると、その線に沿って励起状態と電離状態を作っていく。

解答と解説
正解は（４）
４の励起状態と電離状態を作る作用は、アルファ線、ベータ線、ガンマ線の順に起こりやすいので、誤り。