問題98                 



次は、民法による占有権の取得に関する記述であるが、誤りはどれか。

1、「占有」とは、自分のために一定の物を自分で好きなようにすることができる状態にあることをいい、そのためには所持することが必要であるとされている。
2、「人が自分のためにある物を支配している状態」とは、そのための所有権や地上権、賃借権などの一定の権利に基づいている場合をいい、そのような権利がなくて、事実行為として支配している場合は含まれない。
3、占有権は、占有できる権利がなくてもその物に対して支配している状態を認めて、社会的に不必要な不安を起こさせないようにするための権利であるといえる。
4、賃貸借の期間が終了した後もその家屋に住んでいる借家人に占有権が認められ、その家屋等を所有している者は、訴えを起こして取り返すことはできるが、実力で取り上げることはできないとされている。
5、数日前に盗まれた自分のカバンを持っている者を見つけたとしても、現在の占有者に正当な権利があると推定される(民法第188条)ことから、その場で直ちに取り上げることはできない。















































解答と解説
正解は(2)
1,3,4,5は、正しい。
2は、事実行為として支配している場合も含まれるので、誤り。







inserted by FC2 system